英語多読を始めてみたものの、お子さんがただ単に「音読できているだけで、内容が理解できていない」と感じたことはありませんか?
多読は楽しみながら英語に触れる効果的な学習法ですが、英語力を伸ばすためにはただ読むだけでは不十分です。今回は、英語多読を通じて、子どもの「理解力」を高めるための3つのポイントをご紹介します。
1. レベルに合った本を選ぶ
多読がうまくいかない原因の1つに、「子どもに合ったレベルの本を選べていない」ということが挙げられます。文章の中に分からない単語が多少あっても内容を理解できる本を選ぶことが、理解力を高める第一歩です。難しすぎる本を無理に読ませると、内容がわからず途中で挫折してしまうことも。反対に、簡単すぎると興味を失ってしまうので、適切なバランスを見つけることが大切です。
多読に最適なレベルを選ぶ目安として、次のポイントを参考にしてください。
- 1ページに知らない単語が2〜3語以内:これくらいの難易度が、イヤにならずに読み進められるちょうど良いレベルです。
- 興味があるテーマ:内容が楽しいと、子どもは自発的に読み進めます。好きなキャラクターやテーマが登場する本を選ぶと、モチベーションもアップしますね。
多読プログラムで使用している「Raz Kids」や「Oxford Reading Club」には、レベル別に多くの本が用意されているので、おこさんの英語レベルに合ったものを見つけやすくお勧めです。
2. 音読だけでなく「精読」も取り入れる
多読では、大量に読み進めることが目的となりますが、時には「精読」を取り入れることで理解力を深めることができます。精読とは、一つひとつの文章を丁寧に読み、語彙や文法、内容をしっかり理解する方法です。
精読を行うときは、次のポイントを押さえましょう。
- キーとなる単語やフレーズを確認する:物語の中で何度も繰り返し登場する単語やフレーズは、そのストーリーのキーポイント。お子さんと一緒にその言葉をチェックし、理解することで、内容の把握がしやすくなります。
- 物語の流れを確認する:ストーリー全体の流れや登場人物の行動を整理することは、読解力を高めるのに有効です。「次に何が起こったかな?」と質問しながら話を進めていくと、おこさんが内容を整理しやすくなります。
音読だけでは見逃してしまう部分を精読で補うことで、文章の理解が深まります。音読と精読を組み合わせて、多読を効果的に活用しましょう。
3. 読んだ内容を「アウトプット」する
理解を深めるためには、「読む」ことだけでなく、読んだ内容をアウトプットすることが大切です。アウトプットには、次のような方法があります。
- 感想を話す:読み終えた本について、「どこが面白かった?」や「何が印象に残った?」といった質問をしてみましょう。簡単な英語でも構いません。「What did you like about the story?(この話のどこが好きだった?)」といった質問で、子どもの考えを引き出すことができます。話すことで理解が整理され、次の本に対する興味も湧いてきます。
- イラストや図で表現する:文章を視覚的に理解するために、ストーリーを絵や図に描かせるのも効果的です。物語の重要な場面を絵にすることで、内容が頭に定着しやすくなります。特に小さなおこさんは、視覚的な表現を取り入れると楽しみながら学習が進みます。
英語の多読を「読むだけ」に終わらせず、アウトプットの機会を作ることで、子どもの理解力を飛躍的に伸ばすことができます。
まとめ
英語多読は、子どもに自然な英語力を身に付けさせるために非常に有効な学習法ですが、ただ読むだけでは十分な効果が得られないこともあります。今回ご紹介した「レベルに合った本を選ぶ」「精読を取り入れる」「アウトプットする」という3つのポイントを押さえることで、子どもの理解力をしっかりと高め、英語力全体を向上させることができます。ぜひ親子で楽しみながら、効果的に英語多読に取り組んでみてください!
多読を通じて英語の世界に触れ、英語力を飛躍的に伸ばしていきましょう!