「英語耳」の育て方

「英語耳」 とは、 日本語と同じように意識していない状態でも日本語が耳に入ってくるように、力を抜いていても英語を英語として聞いて理解できる能力 です。
そして、この「英語耳」を育てるのには、適した時期があると言われています。

「英語耳」を育てる黄金期

小さいうちに英語にたくさん触れることは、『英語耳』を育て、正しい発音を身に付けるのに有効です。幼児は、聞いた音をそのまま捉え、同じように再生する能力が高く、英語の発音、特有のリズムやイントネーションを母国語に引っ張られることなく、身に付けることができるからです。

実際に、英語のレッスンをしている中でも、幼児期の生徒さんが単語を発した時にきちんと発音ができていない場合、間をおかずに正しい発音で私が言いいますと、すぐに正しい発音で返ってきます。私の口元を見て、どのように音を出しているのか、注意深く確認する子もいますし、 全くこちらを見ずに、正しい音をすぐに出せる子もいます。ここで大切なのは、どちらの場合も、自分の発した音と、私の発した音の違いに生徒さんが自分で気がついているということです。そして、正しい発音にさっと修正できる、これが幼児期の耳のよさなのです。

「英語耳を育てる黄金期」と言われるこの時期に、正しい発音をたくさんインプットしてあげましょう。教室でも、「英語耳」を持っている生徒さんは、リスニングにも強くなりますし、発音に自信を持って発話できます

黄金期以降の「英語耳」の育て方

年齢を重ねても、この発音を習得する能力が変わることなくずっと続けばいいのですが、残念ながらこの能力は10歳くらいを境に減退すると言われています。

そして、それは私の指導経験からも、正しいと感じています。幼児の生徒さんがいとも簡単に正しい発音を習得するのに比べ、ある時期を過ぎてから英語を学び始めた生徒さんは、発音でつまずくことが多いと感じています。発音を直されても、なぜ直されているのか、音の違いが分からないのです。
 では、 聞いた音をそのまま捉え、同じように再生できる『英語耳を育てる黄金期』 を逃してしまったら、「英語耳」は育たないのでしょうか。また、ネイティブのような発音を手に入れることはできないのでしょうか。

そんなことは、ありません。
成長とともに発音を習得する能力が減退する一方で、人は物事を分析したり、論理的に考える能力が高くなっていきます。成長により ”できること” が変化するため、英語の学習をする際、年齢(時期)により、最適な言語習得法も変わるのです。『英語耳を育てる黄金期』を過ぎたら、口の形や舌の位置、呼吸の方法など、正しい英語の「音」を出す方法を理解し、繰り返しトレーニングすることで、大人になってからでも ネイティブと同じような発音を習得することは可能です。
 正しく発音できるようになることは、リスニング力の向上にもつながります。ある一定の時期を過ぎてから「英語耳」を育てる際のポイントは、ここにあります。

私たちの脳は、全く知らない音を聞いたとき、その音に一番近い音を持つ日本語に置き換えてその音を捉えようとします。英語を聞いても、その発音を正しく聞き取れないとき、脳はその音を日本語の音(カタカナの音)に置き換えて認識しているのです。言い換えると、どのように英語の「音」を出すのかを知り、 正しい発音ができれば、相手の「音」もその通りに聞こえてくるようになるというわけです。

英語と日本語の発音のメカニズムの違いを理解し訓練することで、正しい発音をマスターし、英語耳を育てることに繋げていきましょう。