英語多読の効果

英語学習の方法として、多読がいいと言われていますね。なぜいいと言われるのか、その理由を探ってみたいと思います。

まず、人が言葉どのようにして覚えるのかを見てみましょう。分かりやすいように、私達が日本語を覚える過程を見て行くこととします。

言葉は、実際にその単語がどのような状況で、どのような時に使われているか何度も見て聞いて経験し、理解し、そして実際に使う機会があってこそ、初めて自分のものになります。単語やフレーズを覚えるには、何度も別のシチュエーション・別のセンテンスで出会うことが大切です。まずは、たくさん聞くこと。言葉の習得はそこから始まります。

子どもは、周りの大人の言葉を聞き、そして真似をして使ってみますよね。例えば、私の子どもが幼かったとき、確かまだ幼稚園生だった頃と記憶していますが、次のような会話がありました。

子:「今日ね、犬が歩いてたの。一人歩いたのを見たんだよ」

私:「そうなのね。犬が一匹歩いていたを見たのね」

子:「うん。そうだよ。犬が一人ね歩いてたの」

私:「犬が一匹ね」

子:「うん。一匹」

そうなのです。このように、さり気なく周りにいる大人が(兄姉の場合もありますね) 正しい日本語を 刷り込んでいっているのです。一度では正しい日本語を理解し使うことは難しいですが、これを繰り返すことで、徐々に正しい使い方が身についていきます。

「読書が国語力を伸ばす」とお聞きになったことはありませんか。

文字が読めるようになりましたら、文章表現に多く触れることで、知らず知らずのうちに 語いが増え、主語、述語、接続語など文の構造がわかるようになります。それは、英語でも同じこと。日本では、自分から意識して英語に触れる機会を作らないと、日常生活で英語を見たり聞いたり、話す機会は、残念ながらまだそう多くはありません。

そこで、多読の出番です。

上に記しましたように、 母語である日本語は 、耳にし覚えた言葉を実際に使ってみて、使い方を間違えた場合にすかさずその場で正しい使い方を教えてもらうことで、少しずつ正しい使い方を身につけていきます。しかしながら、実践の場を設けることが難しい外国語の場合、始めから正しい使い方をインプットするのがおすすめです。

OTOKARA がお勧めするオンライン多読教材、ORC(Oxford Reading Club)、Raz Kids は英語圏の国語教材としても使用されているものです。多読教材で迷われている方は、ぜひこちらの教材を試されてみてはいかがでしょうか。

多読に取り組む際に、OTOKARAでは 英語絵本から始めることをおすすめしています。

その理由は、

1) 物語の場面設定が、絵本の場合は日常の一コマであることが多く、使われている単語も身の周りにあるものであり、基本的な英単語のインプットにも効果的ですし、

2) 何より自然な英語表現を学ぶことができます。

3) 会話形式で物語が進んでいくものが多く、英会話に使える表現がふんだんに使われていますので、リスニングやスピーキングにも効果があります。

多読を通して、言葉の正しい使い方を 何度も脳に刷り込んでいくことで、間違った使い方に出会ったときに、違和感をおぼえるようになります。

多読がいいと言われるのは、簡単な単語で書かれた、短い文章からスタートし大量に読むことによって、英語の文法も言葉の使い方も、読んだ分だけ理解しながら刷り込まれていくからです。それにより、英語を英語として理解できる「英語脳」が育っていきます。「英語脳」が育ってくると、テストの選択問題で、引っ掛けの選択肢に違和感を覚え、感覚的に正解を選べるようにもなってきます。楽しみながら、しっかりとした英語力も身につけることができる英語多読、本当におすすめです。

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